2010年5月2日日曜日

無期限のゼネスト



ネパール制憲議会の最大野党、ネパール共産党毛沢東主義派が1日、首相のネパール氏の辞任などを求め、カトマンズで約50万人のデモを行った。王制廃止後の反政府抗議活動としては最大規模。首相は同日、辞任の意思がないことを表明、毛派は2日から全土で無期限のゼネストを決行する構えだ。

 ネパールでは2008年の王制廃止後、新政府が2年以内に憲法を公布することを決定した。今月28日が期限だが、連邦共和制の枠組みや毛派元兵士の軍への統合問題で与野党の対立が続いており、実現は絶望的な情勢となっている。

 政府側に要求の受け入れを迫る毛派は、ネパール全土の党員らを招集し、1日午前、赤シャツを着た党員らによるデモ集会をカトマンズ中心部で決行した。

 2日以降、全国規模のストライキが実施されれば、主要道路は封鎖され、交通機能がまひするほか、ほとんどの商店やオフィスの営業が中止される見通しだ。毛派は「平和的なデモ」としているものの、一部過激派から火炎瓶や手榴(しゅりゅう)弾が押収されている。対立が深まれば、毛派と警察など治安部隊が衝突する可能性もある。

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